12月4日の"70's AMERICAN HEAT WAVE "をもってギターのYOKOさんが脱退しました。
大学の軽音楽部の他のバンドのメンバーとして参加してきたYOKOさんの第一印象は
「静かで大人しい人」・・・あるいは「得体の知れない人」でした。
当時20才になったばかりのボクから見れば3才上の彼は「大人」に写っていたのかもしれません。
事実、ギターの腕前といいキャリアといいアマチュアの学生バンドをやっていたボクらからすれば
近寄りがたい存在に思えました。
その彼と徐々にでも話ができるようになったのは、毎日のように繰り返されていた部室でのジャム・セッションと
その後の友人宅でのお茶会?のおかげでした。
ようやく結構辛めのジョークが言い合えるようになった頃には卒業を迎え、
その友人宅で28年前に最後に交わした「いつかいっしょにやろうや」という言葉・・・
その言葉に始まり2001年にSleazy HorseというCrazy
Horseカバーのバンドをやるという話以前に
「バンドをするんやったらどんなんをやろ?」というところからの間柄だったので
今回のことは、いつかは来るべきものが来たと冷静に受け止めながらも一抹の寂しさを禁じえません。
彼が、昔からそんなに長い間一つのバンドにメンバーとして参加するタイプのミュージシャンでないことは
その友人からも聞いていましたし、彼の経歴からも分かっていました。
今回の脱退にいたる経緯も残された音楽人生の時間をやりたい音楽に使いたいという彼自身の思いが最大の理由です。
そしてその理由はボク自身の思いも同じなのでその気持ちを理解し、残念ではありますが彼を見送らざるを得ませんでした。
今は、4年間の楽しい思い出と彼から学んだ沢山のことを思い出しながら、ボクの夢に付き合ってくれ
また「に〜やん」を育ててくれたYOKOさんに心から感謝し、彼とバンドが出来たことを誇りに思っています。
最後のステージが終わった楽屋で「ウチのバンドは・・・」と語ったYOKOさん。
それまで「オレはバンドのメンバーやない」と言い続けていた彼がそう言ってくれたことがとても嬉しかったです。
に〜やん
'05,12,6,